青春18きっぷ。鉄道ファンに限らず認知度が高いその切符は、
全国のJR線普通列車が1日あたり2,410円で乗り放題となる夢のようなきっぷです。
この記事では、青春18きっぷを使い鹿児島から名古屋までを2泊3日かけて移動した様子を紹介します。
3日間で必要だった移動費合計はなんと9,330円。時間はかかりますが、お得でのんびりした西日本横断の旅をお届けします。
- 移動費内訳
- 7,230円(18きっぷ3回分)
- 2,100円(おれんじ18フリーきっぷ)
- 途中ルートからそれてetSETOra・やくもなどに乗車しましたが、こちらは移動費から除く
- 必要日数
- 3日間(行程に余裕あり)
- 移動ルート
- 枕崎 → 鹿児島中央 (指宿枕崎線)
- 鹿児島中央 → 川内 (鹿児島本線)
- 川内 → 八代 (肥薩おれんじ鉄道)
- 八代 → 博多 → 下関 (鹿児島本線, 山陽本線)
- 下関 → 広島 → 大阪 (山陽本線, 東海道本線)
- 大阪 → 名古屋 (東海道本線)

今回のルートで乗った列車のほとんどはボックスシートやクロスシートであったため、
快適に移動することができました!
旅の様子は、以下の動画にもまとめました。
青春18きっぷとは
青春18きっぷとは、JR全線の普通列車・快速列車が5回(人)乗り放題になるフリーきっぷです。
値段は12,050円で、5回セットで販売されています。
- 普通(快速)列車に1日乗り放題
- 普通(快速)列車の指定席に乗車可能
- 別途指定席券の購入が必要
- 普通列車グリーン車に乗車可能(JR東日本)
- 特急列車には乗れない
- 新幹線には乗れない
- JRと乗り入れている路線でも、別の鉄道会社の駅では下車できない
- 例)あいの風とやま鉄道線の「高岡~富山」間
なお、発売期間と利用期間が限られています。詳しくはこちら(JR東海HP)
ここからは青春18きっぷを活用して鹿児島から名古屋まで西日本を横断した旅行記を紹介します。

①枕崎〜鹿児島中央 – JRで最も南を走る路線である指宿枕崎線から旅はスタート
- 枕崎(06:04) 〜 鹿児島中央(08:51)
旅の始まりは枕崎駅らからスタート。枕崎駅はJR線で最も南に位置する指宿枕崎線の始発駅です。

枕崎からの始発に乗る必要があったため、前日入りして「枕崎ステーションホテル」に宿泊していました。駅徒歩1分のコンパクトなビジネスホテルです。
枕崎からはキハ47に乗車して鹿児島中央駅に向かいます。

JR日本最南端の駅である西大山駅付近では、日本100名山である開門岳の横を通ります。朝日に照られれる開門岳が美しい。

鹿児島湾に面する車窓からは桜島が見え、約2時間半で鹿児島中央駅に到着しました。

>> 指宿枕崎線の乗車記はこちら <<
②鹿児島中央〜川内 – 山がちな鹿児島本線を北上して熊本方面へ
- 鹿児島中央(09:29) 〜 川内(10:18)
鹿児島中央には小さい頃食べた「ボンタンアメ」の広告。鹿児島名産であることをこの看板で知りました。

鹿児島中央からは817系に乗り込みます。


本州で見ないような色使いが印象的な列車です!
列車は鹿児島中央駅を出発した後、山がちな鹿児島本線を北上して熊本方面へ走行します。

約40分の乗車で川内駅に到着しました。

川内と書いてせんだいと読みます。
最初はかわうちと呼んでいました(笑)
③川内〜八代 – 肥薩おれんじ鉄道の区間はおれんじ18フリーきっぷを追加購入
- 川内(11:28) 〜 出水(12:29)
- 出水(12:34) 〜 八代(13:59)
川内〜八代間は肥薩おれんじ鉄道の区間を通過します。
この区間では青春18きっぷは使えないので、「おれんじ18フリーきっぷ」を追加で購入します。
- 値段
- 2,100円
- きっぷ内容
- 肥薩おれんじ鉄道全線乗り降り自由
- 購入条件
- 当日有効の「青春18きっぷ」を提示した場合にのみ購入可能

天候は曇っていましたが、肥薩おれんじ鉄道の車窓からは東シナ海の広々とした海が見えます。

出水で列車を乗り換え、八代方面へ。

出水〜八代間は八代海に沿って進みます。途中路線は海の真横を進みます。

川内から約2時間半で八代に到着。

④八代〜下関 – 博多を超えて、本州の下関へ!
- 八代(14:08) 〜 鳥栖(16:13)
- 鳥栖(16:17) 〜 博多(16:46)
- 博多(06:05) 〜 八幡(07:21)
- 八幡(07:29) 〜 下関(08:02)
八代からは一気に博多までを目指します。相棒は再び817系。

817系の椅子は木で作られています。初めて817系に乗った時は衝撃を受けました。

鳥栖で乗り換えたのち、博多駅に約2時間半で到着。博多駅では、
- 長崎方面に向かう特急「かもめ」
- 大分方面に向かう特急「ソニック」
など九州各都市へ向かう特急が停車しています。

時期はちょうどクリスマスシーズンで、博多駅前には巨大なツリー。

日付変わって翌日。博多から下関を目指します。次の相棒は813系。

小倉方面の通勤客と一緒に九州の玄関口小倉へ、その後下関に到着しました。

⑤下関〜大阪 – 山陰本線西へ!車窓から見える瀬戸内海が美しい
- 下関(08:11) 〜 岩国(11:15)
- 岩国(11:58) 〜 広島(12:50)
- 途中下車してerSETOraのチケットを購入
- 広島(13:35) 〜 瀬野(13:53)
- 途中下車してスカイレールに乗車
- 瀬野(14:53) 〜 西条(15:11)
- 途中下車してetSETOraに乗車
- 西条(18:51) 〜 糸崎(19:36)
- 糸崎(19:39) 〜 倉敷(20:47)
- 倉敷(07:46) 〜 相生(09:21)
- 相生(09:27) 〜 姫路(09:46)
- 姫路(09:56) 〜 大阪(10:58)
下関から岩国までは、黄色の115系に乗車します。

徳山駅で停車中に出会ったキハ40。JR西日本では国鉄型車両が元気に活躍中。

山陽本線の車窓から見える瀬戸内海は絶景です。

岩国からはRed Wingこと227系に乗り込みます。

約1時間で広島に到着。広島にはかわいい路面電車も走っています。

広島から岡山方面に向かう際に、瀬野駅で途中下車してスカイレールに乗車٩(ˊᗜˋ*)و

>> スカイレールの乗車記はこちら <<
西条駅で途中下車して観光列車のetSETOraに乗車(ˊo̶̶̷ᴗo̶̶̷`)

>> etSETOraの乗車記はこちら <<
また岡山駅では最後の国鉄特急形車両、381系で運行される特急「やくも」に乗車(๑✧∀✧๑)

>> 特急やくもの乗車記はこちら <<

18きっぷ旅の良さは、途中下車が可能なため旅程が柔軟に組めることです!
日付変わって倉敷からは普通列車、姫路からは新快速であっという間に大阪につきました。

⑥大阪〜名古屋 – 名古屋までラストスパート!最後もクロスシートで快適に移動
- 大阪(14:30) 〜 米原(15:53)
- 米原(16:00) 〜 大垣(16:35)
- 大垣(16:41) 〜 名古屋(17:14)
大阪でお好み焼きをチャージした後、終着の名古屋へ向かいます。

米原までは新快速で向かいます。12両編成なので余裕で着席できます。

米原を少し過ぎた後に、進行方向左手には伊吹山が見えます。雪化粧が見事です。

大垣からはJR東海の313系に乗車し、名古屋に到着しました。



全行程3日間の旅がここに完結しました!
さいごに
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
青春18きっぷを使うと鹿児島から2泊3日で愛知までたどり着くことができました。
飛行機や新幹線を使えば1日かからず移動できますが、
あえて18きっぷで移動することで沿線の景色や西日本の様々な車両に乗車することができます。
お金の節約にもなるので、18きっぷを使っての旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?(◍´ಲ`◍)
コメント