奥羽新幹線は本当に実現するのか?

奥羽新幹線 鉄道

みなさんは、福島から秋田をつなげる新幹線を建設する計画をご存知でしょうか?

今回紹介する奥羽新幹線

1973年に建設を開始するべき路線として国の基本計画に追加されました。

しかしそれから約50年が経ち、完成どころか建設すら決定していません。

本当に奥羽新幹線は建設されるのでしょうか?

この記事では、奥羽新幹線の概要と実現について紹介します。

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奥羽新幹線の概要

奥羽新幹線は、福島県福島市から山形県山形市付近を経由して

秋田県秋田市に至る新幹線の基本計画路線です。

奥羽新幹線ルート

現在、福島と秋田を直接結ぶ高速鉄道はありません。

しかし、福島から新庄間は山形新幹線が走っています。

山形新幹線はミニ新幹線で、福島から新庄駅間の最高速度は130kmです。

奥羽新幹線はこれとは異なり、フル規格新幹線の建設を目指しています。

いっちー
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フル規格新幹線とは200km以上で走り、踏切を設けない直線的なルートによる新幹線のことです。フル規格新幹線を作ると速達性が向上し、雪などの障害にも強くなります。

所要時間の推計は、

  • 山形〜秋田間:約40分
  • 東京〜秋田間:約2時間半

です。

現状は、在来線や新幹線などを使って

  • 山形〜秋田間:約4時間
  • 東京〜秋田間:約4時間

なので、いずれも大幅な時間短縮が期待できます。

奥羽新幹線を建設するメリット

奥羽新幹線を作るメリットとしては、

  • 移動時間の短縮
  • 都市間交流の増加
  • 太平洋側災害時のバックアップ

などが挙げられます。

福島や山形、秋田などの都市を直接結ぶインフラを建設することで

都市間交流が増加し、産業や観光客の増加が期待されています。

羽越新幹線や北陸新幹線の敦賀〜大阪間が開業した後には

首都圏との交流に加えて、西日本との交流も活発になる可能性を秘めています。

いっちー
いっちー

羽越新幹線は富山県富山市から青森県青森市を結ぶ新幹線の基本計画路線です。

こちらの記事で詳しく紹介しています。

もし太平洋側で地震などの大きな災害が起きた場合は、奥羽新幹線をはじめとする

日本海側の新幹線ルートがバックアップの役割を果たすことができます。

奥羽新幹線を建設する上での懸念点

反対に、奥羽新幹線を建設する上での懸念点は、

  • 巨額の建設費
  • 並行在来線の運行維持

などが挙げられます。フル規格新幹線はメリットもありますが、

数百キロに及ぶ高架橋の整備など巨額の建設費がかかります。

秋田や山形・福島はすでに首都圏と新幹線で繋がっており人口減少時代に地方都市をつなげる新幹線を

本当に建設する必要があるのかは十分に議論する必要がありそうです。

また新幹線区間と並行する在来線が経営分離され、第3セクターとなる並行在来線問題があります。

第3セクターになると独立で採算を取る必要があり、運行本数が減少したり運賃が高くなるなど

地元住民にとって不便な鉄道に変化する可能性があります。

その他に、現状のミニ新幹線を高速化する計画もあります。

福島・山形県境の板谷峠に新しいトンネルを掘削し最高速度の向上と自然災害への強化が目指されています。

またこのトンネルは、フル規格新幹線への対応構想もあるそうです。

想定される停車駅

想定される停車駅は福島から順に

福島→米沢→赤湯→山形

奥羽新幹線ルート

さくらんぼ東根→新庄→湯沢

奥羽新幹線ルート

横手→大曲→秋田です。

奥羽新幹線ルート

さいごに

奥羽新幹線が計画されている地域は、既にミニ新幹線が部分的に走っているため

実現は難しいかもしれませんが、個人的には奥羽新幹線が建設された姿を見てみたいと思っています。

みなさんは奥羽新幹線が実現すると思いますか?

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