最近話題の楽天モバイルですが、新規のサービスゆえ電波の状況や使い勝手など、実際に契約した方の情報はまだ少ないように感じます。
楽天モバイルって実際どうなの?使ってみたレビューが知りたい。
そう考えている方もいるのではないのでしょうか。
そこでこの記事では、
実際に楽天モバイルをメイン回線として3ヶ月使ってみた使用感・感想を正直にレビューし、
わかったメリット・デメリットを紹介します。
「楽天モバイルって実際どうなのよ?」と気になっている方の参考になったら幸いです。

楽天モバイルのメリットはそれこそ公式サイトに紹介されているものとほぼ同じです。
注目していただきたいのはデメリットです。
デメリットの情報は世の中的にまだ少なく、デメリットを踏まえた上で、メリットの方が上回るかが契約するか否かの境目だと感じます。
楽天モバイルの使用状況
私は以下の状況で楽天モバイルを使用しています。
スピード
実際に屋内・屋外で計測したインターネットのスピードを以下に記します。
計測場所 | スピード |
(屋内)カフェの窓際席 | 13Mbps |
(屋内)コンクリート作りの屋内 | 12Mbps |
(屋外)東京都JR池袋駅東口 | 15Mbps |
(屋外)東京都JR池袋駅西口 | 20Mbps |
(屋外)東京都北区のJR駅前 | 19Mbps |
(屋外)東京都北区の路上(1) | 18Mbps |
(屋外)東京都北区の路上(2) | 60Mbps |
(屋外)埼玉県東武南栗橋駅前 | 20Mbps |
(電車内)東武動物公園駅 | 7.7Mbps |

上記のスピードは目安としてご参照ください。
楽天回線エリアでは動画の読み込みなどに時間がかかる場合は少なかったように感じます。
上記の状況を踏まえて、以下からメリット・デメリットを紹介していきます!
メリット
3ヶ月使って感じたメリットとしては、以下があげられます。
- データ容量無制限
- 他社と比較して月額料金が安い
- Rakuten Linkを使用した国内通話がかけ放題
- 楽天市場でポイント倍率が上がる
1つずつ紹介していきます。
データ容量無制限
1つ目のメリットは、楽天回線エリア内でデータ容量無制限で使える点です。
他の3大キャリアが提供する格安回線ではデータ容量が20GBが上限になっていますが、
楽天モバイルでは楽天回線エリア内では高速データ容量が無制限なため、50GBでも、100GBでも容量を気にせずに使えます。
サービス名 | 容量 |
---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | 楽天回線エリア:無制限 パートナー回線エリア:5GB |
docomo ahamo | 20GB |
au povo | 20GB |
SoftBank LINEMO | 20GB ※LINEはギガノーカウント |
他社と比較して月額料金が安い
2つ目のメリットは、他社と比較して月額料金が安い点です。
現在申し込み可能なプランである「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、データ利用量に応じて段階的に月額料金が変わります。
プランが固定されていないので、ギガをあまり使わないユーザーにもたくさん使うユーザーにも対応しており柔軟性が高いです。
使用GB | 料金 |
---|---|
1GBまで | 無料 |
3GBまで | 1,078円 |
20GBまで | 2,178円 |
20GB超過後 | 3,278円 |
大手が提供する格安回線の容量20GB料金と比較してみると、楽天モバイルは約800円も安いです。
サービス名 | 料金 | データチャージ |
---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | 2,178円 | 550円/1GB ※楽天回線は使い放題 |
docomo ahamo | 2,970円 | 550円/1GB |
au povo | 2,728円 | 550円/1GB |
SoftBank LINEMO | 2,728円 | 550円/1GB |

ギガを気にせず使用したい場合や、料金を少しでも安く抑えたい場合に楽天モバイルが向いています!
Rakuten Linkを使用した国内通話がかけ放題
3つ目のメリットは、楽天モバイルユーザーは「Rakuten Link」アプリを使用して国内通話がかけ放題な点です。

Rakuten Linkは、相手側がRakuten Linkを使用していないスマホや固定電話にもかけ放題となっています。
他のキャリアでは、かけ放題にオプション料金がかかるため、楽天モバイルを選択することで電話料金を抑えることができます。
サービス名 | 電話料金 |
---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | Rakuten Link使用時無料 ※Rakuten Link未使用時30秒22円 |
docomo ahamo | 5分かけ放題 5分以降は30秒22円 ※かけ放題オプション1,100円/月 |
au povo | 5分かけ放題550円/月 5分以降は30秒22円 ※かけ放題オプション1,650円/月 |
SoftBank LINEMO | 5分かけ放題550円/月 5分以降は30秒22円 ※かけ放題オプション1,650円/月 |

クレジットカードを不正利用された際、
問い合わせ先(フリーダイヤルではない)と出先で20分程度通話しなければならない時があったのですが、Rakuten Linkアプリのおかげで多額の電話代を支払わずに済みました。。。
楽天市場でポイント倍率が上がる
4つ目のメリットは、楽天市場での買い物時にポイント付与倍率が上がる点です。
楽天ではSPU(スーパーポイントアッププログラム)を実施しており、楽天グループのサービスを使えば使うほどポイントの付与倍率が増加していきます。

- 楽天の各種サービスを使っている
- 楽天ポイントを貯めている
- 楽天でよく買い物をする
など、楽天会員であれば楽天モバイルを契約するとポイント還元率で恩恵があります。
デメリット
ここまでメリットを紹介してきましたが、ここからは実際に3ヶ月使用してみて感じたデメリットを紹介していきます。
デメリットとしては以下が挙げられます。
- 電波が繋がりにくい場所がまだまだ多い
- ソフトウェアが安定していない(と私は感じる)
- パートナー回線では高速データ容量が5GB/月に制限される
電波が繋がりにくい場所がまだまだ多い
1つ目のデメリットは、楽天回線エリア内だったとしても電波が繋がりにくい場所がまだまだ多い点です。
例えば、
- 屋内の壁に囲まれた部屋の奥
- カフェの窓際から離れた奥の席など
- 高い建物に囲まれた場所
- 池袋駅での埼京線の電車の中など
- 東武と西武の百貨店に囲まれているから?(勝手な推測です)
- 池袋駅での埼京線の電車の中など
などで電波が入らない or もしくは入っても弱いという経験をしました。
よく遭遇したのは、
- 壁に覆われている部屋の奥には電波が届きにくい(完全に届かない場合もあり)
という場合です。
プラチナバンドという、障害物に強い周波数帯が楽天モバイルに割り当てられておらず、
それゆえに屋内の窓から離れた場所では電波が入りにくい状況が発生しています。

結構困るのが、屋内のレジでキャッシュレス決済を使用したい時に電波が入りにくい時ですね。財布を忘れ、キャッシュレス使用のための電波も入らずレジ前で支払いに時間がかかった時がありました。
【補足】プラチナバンドの再割り当てについて
プラチナバンドが現状割り当たっていない楽天モバイルですが、黙っているわけではなく、
総務省にプラチナバンドの再割り当てを要求しています。
大手キャリアに割り当てられているプラチナバンドの再割り当てに関して現在議論が進められている状態です。
現在すぐに電波状況が改善はしなさそうですが、再割り当てに漕ぎつければ
将来的に楽天モバイルの電波状況が改善する未来がやってくるかもしれません。
ソフトウェアが安定していない(と私は感じる)
2つ目のデメリットは、ソフトウェアが安定していない(と私は感じる)点です。
何年も運用されている大手キャリアのサービスとは異なり、楽天モバイルは最近サービス提供が始まったため、
ソフトウェアが安定していない(不具合がある)と私は感じます。
実際私か経験したのは、
- Rakuten Linkアプリで電話・SMSメッセージが送受信できない
- my 楽天モバイルアプリが開けない
という不具合でした。
楽天モバイル、通話も不調で繋がらずSMSも受信できずで困っていたのですが、LINKアプリからログアウト→ログインで溜まっていたSMS一気にきました…😰
— いっちー 鉄駆ブログ (@tetsukake_blog) June 2, 2021
特にRakuten Linkアプリで電話・SMSメッセージが送受信できないという不具合の際には、
Amazonなどの2段階認証をONにしているのでSMS受信しないとログインができず、
非常に困りました。

私もエンジニアなのでサービスの初期段階はこのような不具合がちらほら出てくるのは理解ができます。ただスマホは日常生活に必須なものになりつつあるので、
サービスの安定感も大事だと思います。
パートナー回線では高速データ容量が5GB/月に制限される
3つ目のデメリットは、パートナー回線では高速データ容量が5GB/月に制限される点です。
楽天モバイルには、
- 楽天回線エリア
- パートナー回線エリア
- au回線を使用
が存在します。
どちらの回線を使用するかに関しては、エリアによって決定されるためユーザー側で制御することはできません。

回線対応エリアの詳細はこちらを参照してください(楽天モバイル公式の対応エリアマップページに飛びます)
楽天モバイルでは、2021年夏頃に楽天回線が届くエリアが人口カバー率が96パーセントとなっており、
対応エリアが順次拡大中ですが、
- 移動中
- 旅行や出張中
にて都市間を移動する際にパートナー回線エリアが割当たる場合が多く、
私の場合は移動中に楽天回線の電波をインターネット共有してPCで使っていたため、
5GB/月の制限にひっかかってしまった月がありました。
楽天回線エリアにずっと滞在する方は大丈夫ですが、
旅行や出張などで楽天回線エリア外に出る方は、5GB/月の制限に注意が必要です。
楽天モバイルがオススメな人・オススメでない人
上記のメリット・デメリットから、楽天モバイルがオススメな人とオススメでない人は以下になります。

楽天回線エリア内に住んでいる方で、料金を抑えたい・楽天ポイントを貯めたいという方は、楽天モバイルがオススメです!
反対に、以下の方は楽天モバイルがオススメではありません。

楽天回線対応エリアに住んでいなかったり、サービスや電波に安定感を求める方は、他の3大キャリアが提供しているサービスを利用した方がいいと思います!
まとめ
この記事では、実際に3ヶ月使ってみた使用感・感想を正直にレビューし、
わかったメリット・デメリットを紹介しました。
楽天モバイルは以下の人にオススメです!
反対にいかに当てはまる人は、楽天モバイルよりも他の3大キャリアが提供するプランを選択した方がよいでしょう。
この記事が楽天モバイルの契約を迷っている方の参考になれば幸いです。
出典
- 【資料2-2-2】楽天モバイル株式会社提出資料
- https://www.soumu.go.jp/main_content/000725184.pdf
- 楽天モバイル ホームページ
- https://network.mobile.rakuten.co.jp/
コメント